2020年10月にデザインフェスタギャラリー原宿という場所で行われた企画展に、初参加しました。今回はその模様と、気になる収益結果をレポートいたします。

自分の作品を発表したい

あわよくば買ってもらいたい
今回はこういった方のために、反省点やこうしたら良かった〜、と思ったことなどもまとめたので、企画展への挑戦を考えているクリエイターの方はぜひ読んでいってください。
Contents
企画展って?
企画展とは、アート作品などを展示するギャラリーがテーマを決めて参加者を募り、参加者はテーマに沿った作品を作って参加する展示会です。クリエイターによるフリーマーケットのようなもので、特に資格は必要なく、参加料を払えば誰でも出店できます。
多くのギャラリーが企画展を開催して、日々参加者を募っています。都内であれば、原宿、表参道、銀座などはギャラリーもたくさんあります。
ただ、権威あるギャラリーでは、そういった一般応募の参加者を集めた企画展を行わず、ギャラリー側がセレクトした作家による展示しかしない場所もあります。
ここで個展&展示をやりたい!と思うギャラリーがあれば、問い合わせてみましょう。
僕が今回参加したのは「わんこ展」と言う犬をテーマにした展示会でした。

気になる収益は
結論から言うと僕は今回、初参加で収益が6桁台で出ました。
売り上げと経費をざっくりと、表にまとめました。
<売り上げ>
イラスト70枚ぐらい | 180,000円 |
キャンバス作品、サイズ違いの作品 | 15,000円 |
合計 | 195,000円ぐらい |
<経費>
参加料 | 31,000円 |
材料(フォトフレーム、ミニキャンバス等) | 約40,000円 |
搬入・搬出のタクシー代 | 7,000円 |
その他10,000ぐらい? (絵を展示するためのピン、脚立、袋、 小道具、あとはお客様への送料とか) | 10,000円ぐらい |
合計 | 88,000円ぐらい |
ということで、概算利益は11万円(ぐらい)。
参加料については、壁1面につき15,500円だったのだけど、当日空いていた隣の壁を急遽使わせてもらうことになって、2面使ったので✖︎2に。まぁ、経費はこのほかにも諸費諸々かかってるのと、どこまでを今回の経費とするか、という点もあり、細かくは計算していません。
当日の様子〜搬入〜

10時に集合。
11時会場なので、1時間で搬入&展示を済ませたい。
特に搬入にルールや決まりはなく、11時を過ぎてからノロノロと来場する人もいたし、実は僕も展示を終えるのに13時ぐらいまでかかってしまいました。今回は友人やSNSで協力してもらって集めた300枚のわんこの絵を大量に制作して、壁一面を埋め尽くす!というテーマだったので、とにかく時間がかかったんですよね。。
搬入終了。
作品以外に、あった方がいいだろうと思って準備してきたものがありました。
・値段表。
・名刺入れ(作品を買わなくても、気になった人はSNS見てフォローしてくれたりするかもと思って)
他の参加者を見ても、やっぱ名刺はみんな準備してました。今回のギャラリーは壁を貸してくれるのと、サイトで紹介してくれましたが、作家の紹介プレートなどはもらえなかったので、全て自分で準備しました。
値札に関しては、ギャラリーの方から裏に値段とスペース名を書いたシールを貼ってくれと言われていたので、それも300枚全ての後ろに貼りました。
展示スタート
企画展開催中は特に在廊の必要はなかったので、1週間ほったらかし。
作品の販売はギャラリーのスタッフさんにお願いする販売代行ができ、売り上げは最終日にまとめてもらう、という感じでした。
が、結局、売れたのか気になったり、会期中も欲しいといってくださるお客さんがいたので、期間中の1週間のうち、5日ぐらいはメンテナンスに通ってました。
ペットのわんちゃんの似顔絵を描きます、という方もいらっしゃり、その方は毎日在廊していて、結構人気だったな。。
終了〜搬出
最終日は1時間早く閉店。
撤収作業に時間がかかりそうだったので3時間ぐらい前から、会場入り。
そして、荷物を軽減するために売れた絵は会場から発送しようとダンボール、ガムテープ、梱包材、お手紙、伝票などをまとめて準備していきました。
絵を全部片付けたのち、ギャラリーの方に壁をチェックしてもらって、終了。
反省点&準備していたらよかったと思ったもの

・釘の方が良かった。
搬入時、フレームを掛ける細いピン(右)を打っていったのですが、数枚だったら良いものの、300枚となると上の方や下の方がうまく打てずにクニャッと曲がってしまいました。10回ぐらい連続で曲がってしまって諦めたのち、近くの百円ショップで釘(左)を買いに行き、それでうまく打てるようになりました。ちなみに壁に打てる釘の太さについては、ギャラリーから2mm以内と指定が。
・絵を買ってくれた方が入れる手提げ袋がない!と気づき、3日後ぐらいに用意した。
あと、300枚の絵は搬入搬出が大変だったので次は少し大きなキャンバスサイズの作品を増やすのもいいなと思いました。
期間中にどれくらい売れた?
正直に言うと、企画展の展示期間中に売れた絵はたった1枚です(知り合いや友達を除いて)。
だから絵だけの実力で言うと、実は企画展中は1枚しか売れなかったのです。
その他のお客様はほぼ展示前に決まっていました。展示が終わってから購入してくれる方もおりましたが、画像を提供してくれた方だったり、すでに買ってくれた方の追加発注だったりです。
なので、企画展そのものより、企画展を目指して盛り上がっていく過程でお客様がついてくれた感じです。
売るためにやったこと
・↑こんな感じで2ヶ月の準備期間中、毎日描いた絵をTwitterとインスタにあげて集客。
SNS集客は思った以上に効果がありました。インスタは後半はストーリーズでカウントダウンしたり頑張りました。
画像提供を呼びかけたら、フォロワーさんがリツイートしてくれたり、友達に声がけしてくれる方も現れ、結果的に購入にまでつながりました。Twitterのヘッダーやアイコンを描いて欲しいというお客様も現れ、仕事の幅も広がりました。
わんこの画像を自分で集めず、SNSや友人に頼んだのは、理由があります。僕は路上販売していた時の知見から、一つの戦略がありました。それは
・ペットを描いたら飼い主様は買ってくれる。
と言うことです。まぁそりゃそうだろうと言う感じかもしれませんが、路上販売していた頃、自分のペットの画像を見せて描いてほしいというリクエストがとても多かったんですね。あとは、似顔絵だったり、友達へのサプライズ、自分の子供や、店を描いてくれというリクエストも多かった。
逆に、自分と関連付かないと絵はなかなか売れないんだな。と言うこともこの時知りました。
なので今回買ってくださった方の9割は画像提供していただいた飼い主様です。ビジネス用語で言うところのペルソナ(購入者とその行動を想定すること)が具体的にあったのです。
まとめ〜個人で活動しているクリエイターに企画展は超おすすめ〜
もちろん企画展で得られたものは収益以外にたくさんあります。
というか企画展で僕が1番美味しいと思ったことは、情報発信のネタになると言うことです。それに向かってテンションが盛り上がっていく姿を発信して、フォロワーや人との繋がりを増やしたり、深めたりできる。と言ったことです。
さらに、企画展が終わったのち、BASEでネットショップを作り、絵を出品しただけでなく、今回の絵でスニーカーやTシャツなどの小物制作も展開できました。これも一つのネタになります。
イラストやハンドメイド雑貨を作っているクリエイターさんであれば、自分の作品を発表する機会が欲しいですよね。
そう言った方に、企画展は超おすすめです。一度挑戦するとさまざまな横展開ができるので、情報発信している方なら尚更。ぜひ挑戦してみてください。
今回はここまで。
わんこのイラストはまだまだBASE ショップで↓販売してるのでよかったら是非。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
たのち
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